「相続対策」というと「いかに税金を下げるか?」に意識が向いているケースが、とても多く感じられます。確かに税金は払わないで済むなら払いたくはありません。少しでも減らしたいという気持ちは良くわかります。しかし、多くのケースを見ていくなかで相続で一番大事なことは相続税をいかに下げるかではないなぁと実感しています。
相続とは残された人にとってとても大きな事ですが、相続人にとって、そこで終わりというわけではなく、これから長く続く人生の一部です。相続税という点にだけ意識が向いてしまうと、いろいろなトラブルを引き起こします。
例えば、相続財産で争うことになれば残された人たちの人間関係が壊れてしまいます。業者に乗せられて相続税対策をすることでかえって大きな損をする、場合によっては対策をしたばっかりにその後の人生が壊れることもあります。
相続で大事なことは
①「争」続にならないようにする
②納税資金を準備する
③相続税対策をする
です。税金はあくまで3番目です。一番大事なのは残された人たちの人間関係や生活です。理想は何度もみんなで話し合いの場を設け、それをもとに遺言を書くことです。と言ってもそれはなかなか難しいことなので、まずは第一歩。自分の相続に向き合うことから始まります。残された人たちの幸せのために少し頑張れると良いですね。
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