相続税の基本的な計算方法

相続税の計算のやりかたはかなり独特です。ざっくりいえば

財産の額 × 税率

となるのですが、ここで財産の額ってなに?となります。財産の額を計算するうえでは

 +相続等でもらった財産の額

 △非課税財産の額

 +特例の額

 △葬式費用等の額

こういったものの足し算、引き算するだけではなく、さらに基礎控除額、法定相続割合まで考える必要があります。なぜこんな面倒な計算になっているか?と言えば、一番大きな理由は国がとりっぱぐれないようにというものです。日本の法律では相続税の位置づけは、所得税を補うための税金というものです。生前、収入(本当は所得)に応じて税金を計算したけど、いろいろな特典をつけて税金を減らしておいたから、死ぬときにその分を清算するためです。所得税を補うためということのポイントは、財産を受け取る人に対する税金ではないということです。亡くなる人に対する税金だということ。こうすると財産があるんだから払えるよね!となります。もらった人にかかる税金だと、この人が借金などが多いと回収できなくなる可能性があるので・・・。

他には金持ちから庶民にお金を流すためとか、不労所得(働かなくても儲かる)を減らすためという意味もあります。不労所得と相続税の考え方は資本論の考えになるのですが、難しいのでここでは割愛します。

一応、計算式を書いておきますが、個々の部分ではかなり細かい規定を考えながら計算する必要があります。

①各人の課税価格の計算

まずは相続人各人の課税価格を計算します。

課税価格 = 相続・遺贈により取得した財産 + みなし相続により取得した財産 + 相続時精算課税の財産

         ー 非課税財産  - 債務・葬式費用 + 相続開始前3年以内の贈与財産

②相続税の計算

課税遺産総額 = 相続人の課税価格の合計 - 基礎控除額

各人の算出税額 = 貝税遺産総額 × 各人の法定相続分 × 税率

相続税の総額 = 各人の算出税額の合計

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