令和3年 相続調査は約6件に1件

相続税の調査に関する国税庁の発表によると令和3年に亡くなられた人数は約143万9,856人。このうち、相続税があったのは約13万4,275人。ざっくり言えば、亡くなられた場合、10人に1人ぐらい納税が必要になるようです。基礎控除額5,000万円が3,000万円に引き下げになり件数はますます増加しています。

さて、コロナの影響で実地調査件数は6,317件と少なくなっていますが、文書や電話をつかった簡単な調査は1万4730件と合わせれば2万件強なので、申告対象の場合、6件に1件は何らかの形で調査があったことになります。

申告漏れの件数と金額はかなりの金額です。

簡単な調査では申告漏れが630億円、追徴税額は69億円です。1件当たり平均は47万円になりました。

実地調査があった場合、申告漏れ金額が2,230億円、追徴税額は560億円にのぼり1件当たりの追徴税額が886万円と高額になりました。

明らかに基礎控除額に満たないので相続はないという場合を除くと、ほっておくと不安の残る金額です。特に地方で土地をお持ちの場合、昔は二束三文だった土地が、計算上、高額になっていることが良くあります。ご注意ください。

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